わずか2年前までは、体調が悪く風邪気味だと普通の人の行動パターンはクリニックを訪問するというのが通常の行動であった。そして医師の診断に基づいて風邪薬を処方してもらう。しかし、covid禍では図1)のパタ-ンに見るように、健常人までもが不安感からPCRの何たるかも疑問に思わずに、遺伝子情報の検査を国を挙げて無料検査することに同調するようになった。今や、症状が無くても遺伝子検査で一定の数値が出ると、直ちに理由不明のままの病気感染とされ、濃厚接触・隔離(自宅隔離?)・クラスター発生というのが当然のように受け止められている。

これは、社会現象として極めて違和感のあるパラダイムシフトで、医療関係者がこぞって根拠の乏しい言質を繰り返している。非科学的行動に人々はかり出され、PCR検査をするその数は往事の数十倍の増加だ。これは一種の集団イステリー状態といって良いだろう。そして、図2)のように、検査陽性者はそれぞれの波に応じてピ-クを作ってきたが、そのたびに症状のない陽性者を感染者と呼んできた。一方、図3)のように、それぞれのピ-クにおける死者数は相関して増えているわけではない。むしろ、現在は逆相関で減少にある。

首都圏を始めとしたマンボウで政府や地方自治体がやっていることは、畢竟、補助金とメディア駆使という飴と鞭で検査数を増やし、陽性者を増やし、バリアントの’自然淘汰’の結果、2,3週間後に激減がおこり、国民の協力で云々というまやかしなシナリオを繰り返しているだけだ。これで可笑しいと思わない国民はいないだろう。

PCR検査での陽性反応を以て感染の十分条件化し、感染者激増と報道を繰り返すことが常態化してしまった。このような稚拙な理屈がまかり通る世の中はオカルトの世界ともいって良いだろう。昭和が終わり、平成に幕を閉じ、令和がまやかしの呪術師が支配するような世の中に在ることは嘆かわしい。最近の世論では、国がやっていることに疑問符を持つもの大半と聞く。愚にして賢なる国民からの離反を招くのか、良くやったと評価されるのかは両刃の剣であり、抜本的な対応が必要だ。世界をとりまく経済地図は激変しており、回避が不可能な経済恐慌に備えた国家運営が喫緊の課題である。

過ちを朝令暮改で改めない政権はもたない。ウイルス遺伝子情報とされる3万塩基のなかの数百分の1しか見ていないPCR検査法で、一部整合を以て全体一致とする限り、またヴァリアント変異の度に検査を急げと繰り返す方式には非科学的限界がある。医師の診断を基本的に奪い、症状無視のPCR検査が唯一正しい訳はない。本来の公衆衛生のありかたに戻るべきだ。

存在しないものを、数値で存在するように疑似化するまやかしは改め、感染症2類を5類に引き下げるのが唯一賢明なCovid対策だが、政権中枢に食い込んでいる医療マフィアによる懲りない拝金主義は、権威を笠に常に受身のFlockの群れを鞭で追い立てるのが正しいでしょうか。国費を浪費し、全体主義の戦時下と同じような空気が支配し、国力はどんどん沈下していく。猫の首に鈴をつけるのは誰か。強いリーダーシップが求められている。

1日covid検査数/1000人あたり
図1)1日covid検査数/1000人あたり
6波のスカイロケット100万人あたり陽性数
図2)6波100万人あたり(陽性数):
町は静まりかえり、日の浅い夜間もひっそりとした日常にはメタバースの社会が待っている。市は防災無線で空虚なマスク着用/外出自粛/ソーシャルディスタンスと赤色電光掲示板の繰り返しとワンパターンを繰り返すだけだ。個人情報管理による人間ロボット化、貧困、格差拡大の増大、少子化、孤独死、凶悪犯罪の急増、コミュニティーの破壊、親子の断絶、モラルの崩壊、利己主義、拝金主義、etcで町は日に日に疲弊していく。税収が激減しても、首長をはじめ、公務員の、議員の収入は減らず、痛くも痒くもない社会は、創造性を失いチャレンジショップも閑古鳥が啼いている。

6波の影響ゼロ
図3)6波の影響ゼロ(死者数100万人あたり

図2,3画像から解るように、6波といわれる現状は過去と比べ数倍の数値だが、死者はそうはなっていない。この状況で、各地でマンボウを主張する者達は城狐社鼠の類いの医療マフィアにつながる者と同類達で、それを待っていましたとばかりに鵜呑みにする国のリーダーは、政治的国民統制と国民受けを意識した迎合政治にしか関心がないということになる。国民経済に致命的なダメージがあっても、国民に扶養されている自らの懐は痛まない無責任の極みだ。経済界にも、労組にも次のことばを贈りたい。まやかしの茶番はもう終わりとしよう。キルケゴールは言った。「真実はいつも少数派にある、少数派はいつも多数派に優るのである。なぜなら、少数派は真に自分の意見を持っているからだ。多数派は意見を持たない一団によって形成されており、その強さはまやかしである。」

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