Monthly Archives: 10月 2013

申し訳ないということば

このところ食品偽装で、「まことに申し訳ありませんでした」の弁明が多いですね。大手のホテルでのレストランが相次ぎ、「申し訳ありません」を繰り返している。

「申し訳ない」ということばは便利なことば。I am sorry  や I apologizeの意味とは違うところを意識していないのでしょう。日本語的には「申し訳ない」とは言い訳無用ということだろう。だったらいわなければいいようにも思うが。本当はずるをして「済みませんでした」というのが正しいと思う。

ことばでごまかす例はほかにもある。たとえば「大変遺憾に思っております」というのがある。これなどは謝っているのか、開き直っているのか言語明瞭意味不明。

たいしたことではないという意識が根底にある限り、なかなか、不正は無くならないだろうし、時には大きな嘘につながっていく。

費用弁償と横浜市議の感覚

今日読んだ朝日新聞の記事だが、記者さんのおっしゃるとおりです。まるで中国共産党幹部なみの発想なんでしょうね。この交通費の額はたいしたことはないとしても、月約86万円の議員報酬、55万円の政務活動費というのは大変なことですよ。横浜市民も大変ですね。規模がでかくなりすぎると感覚が麻痺してくるんでしょう。いやですね。こういう社会は、かね、かね、かねで。

(記者有論)「費用弁償」復活 横浜市議の市民感覚は?

紙面写真・図版

横浜総局・岡田慶子

 なぜ、このご時世に? いまだ「どんぶり勘定」がまかり通る市議の金銭感覚に、思わずため息が出てしまう。

 横浜市議会が9月、政令指定市で初めて市議への「費用弁償」の復活を決めた。議会に出席するたびに、交通費の位置づけで市から受け取る。

 自宅のある区からの距離に応じて1千~3千円の3段階に分けられ、電車で往復260円しかかからない市議にも1日1千円が支給される。費用の総額は年間1200万円に上る。

 議員報酬の見直しなど議会改革が各地で進む中、20の政令指定市のうち、12市で費用弁償が廃止されている。横浜市議会も2007年2月にいったん廃止を決めた。

 当時の中田宏市長が「費用弁償を予算計上しない」と強硬な姿勢を示していたことに加え、その2カ月後には市議選も控えていた。有権者の視線を意識した議員たちの判断が、廃止に結びついた。

 その後、市議はそれぞれ交通費を負担してきたが、11年、議会改革を話し合う特別委員会で、1人の市議が「議員活動の支援」という名目で費用弁償の復活を提案する。

 「ポピュリズム(大衆迎合)にならないで、議員自らが仕事に対する対価を決めるべきだ」「やめてみて良さに気がつくこともある」。それまでの不満が表面化した形だった。

 実費支給する案も出たが、「精算がわずらわしく、市議本来の仕事に影響が出る」との理由で退けられた。自民、公明、民主など7割以上の市議が実費を上回る費用弁償の復活に賛成した。

 経営者出身で、待機児童対策で名を上げた林文子市長も目をつむった。市の財政状況を「乾いた雑巾」になぞらえ、コスト削減をアピールしていた林市長は、記者会見で「市議のパフォーマンス(活動の成果)が上がれば無駄遣いにはならない」と語った。8月の市長選で自公民の推薦を受けて再選。自民市議のひとりは「中田さんと違って、林市長は費用弁償の必要性をわかっている」と話す。

 横浜市は障害者が無料でバスや地下鉄に乗れる「福祉パス」を有料にした。生活保護費は下がり、来春の消費増税も決まった。ところが、今月から市議には月約86万円の議員報酬、55万円の政務活動費に、費用弁償が加わった。市民感覚から言えば、せめて交通費は実費支給だ。それを「煩雑」だと言うなら受け取らなければいい。

 (おかだけいこ 横浜総局)

中、小中学生の体力が低下傾向

65才以上の体力が向上している中、小中学生の体力が低下傾向にあるとのこと。豊かさ故と言えば簡単すぎるかも知れないが、近くに自然が少なすぎることと関係しているように思える。小さくとも、時には森や山を都会に創る計画も必要なんではないだろうか。30年かけて高木となるクスノキやヒノキの森林公園を町中に創るなど。

「平成20年度体力・運動能力調査」の概要