そもそもが、感染研研究所がGISAIDに登録したとされる分離データは一般の方が見ることのできないものですが、米国科学アカデミー記載の論文、にその内容が記述されている。論文の信頼性については学術的に問題は無いものとして見るのが妥当だろう。

一方、コロナ問題の発端ともいうべき、論文掲載を感染研が根拠の一つとする世界で最も権威ある総合医学雑誌と称されるNEJM(The New England Journal of Medicine)の中で(

A Novel Coronavirus from Patients with Pneumonia in China, 2019

)、中国の科学者はこのように述べている。

我々の研究はコッホの原則を満たしていないが、我々の分析は、武漢での2019-nCoV流行を示唆する証拠と考えている。武漢大流行における2019-nCoVが病因とすることを確認する他の証拠には、免疫組織化学分析による患者の肺組織における2019-nCoV抗原の同定、血清転換を実証するための2時点での患者からの血清サンプル中のIgMおよびIgG抗ウイルス抗体の検出、および病原性があることを示すための動物(サル)実験が含まれる。重要なのは、感染に起因する伝染過程、感染間隔、および感染報告をすべき臨床的範囲、2019-nCoVの拡大を防止、制御、および停止できる、といった疫学的調査である。

Although our study does not fulfill Koch’s postulates, our analyses provide evidence implicating 2019-nCoV in the Wuhan outbreak. Additional evidence to confirm the etiologic significance of 2019-nCoV in the Wuhan outbreak include identification of a 2019-nCoV antigen in the lung tissue of patients by immunohistochemical analysis, detection of IgM and IgG antiviral antibodies in the serum samples from a patient at two time points to demonstrate seroconversion, and animal (monkey) experiments to provide evidence of pathogenicity. Of critical importance are epidemiologic investigations to characterize transmission modes, reproduction interval, and clinical spectrum resulting from infection to inform and refine strategies that can prevent, control, and stop the spread of 2019-nCoV.

ひとことで言えば、コッホの原則は満たしていないが帰納的に問題ないとの論になっている。、帰納においては前提が真であるからといって結論が真であることは保証されない。これは、自然科学、社会学、分野を問わない。

現在のコロナ迷走事態に対して、内外ともに論文の信憑性に疑問を挟む識者が多く出てきている。病害を医学系の専門家にのみ頼る政治は危険であり、社会科学的な視点を重視した視点が欠かせない。PCR検査の限界に今一度目を向けるとき。

飲食店の時短営業強制、公共施設の閉鎖、交通機関中でもバス窓の極端な開放、議員の夜間飲食・接待批判、巣ごもり推奨、goto批判、気の緩み論、若い人の協力、会話の抑制、etc…は全てネガティブキャンペーン。このようなことと、「感染」は無関係という観点から、下記のような視点も大切だ。

PCR検査の限界 陽性 NOTイコール感染 感染症2類指定を外せ PCR検査の表と裏 & 集団訴訟も

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