人々は、情報を新聞・TVで得て鵜呑みにする。大本営発表には特に弱い。ベータ読みをしない習慣に慣れた社会では、ことさらにその傾向が強い。未知のものに関しては、自分で調べ理解納得せずに情報に迎合していると、正確な情勢判断をすることは出来ない。頭から盲信するのでは無く、異見にこそ真実があるかも知れないことを思い起こしてはどうか。コロナ問題は一部の科学者の専門領域とそれを積極的に経済面で利用しようとする勢力、地球全体を視野に入れた政治的勢力に制御されている、というようにエビデンスを整理していくと理解することが出来る。

最近、チャンネル Andrew Kaufman が9月30日にアップロードした動画が参考になる。『OperationxMoonxShot』 https://www.youtube.com/watch?time_continue=731&v=vvPQEjnvqfA&feature=emb_logo

ビデオを簡単に紹介すると、英国政府の公式な発表では、過去のRT-PCR検査での「偽陽性の出現率」(2004~2019年の実績。COVIDを除く)は、機種などによる差異があるものの 0.8%~4.0%の範囲であり、平均的には2.3%だったと話しています。言い換えると、特異度の平均値は97.7%だったとのこと。

PCR検査の前提となるウイルスの同定が出来ているかどうか、プライマー設定の違いや手技の差を捨象して考えたとき、特異度が97.7%は一つの目安かも知れない。また、動画の後ろの方で述べているが、PCRによるRNA遺伝子の増幅コピーのサイクル数を上げていけば、病原体で無いものまで陽性反応と出て、本当は陰性であるものが擬陽性で検出される。

ここでの議論では、通常のインフルエンザ検査等では70%付近に設定されている感度(陽性の者を陰性と判断しない確度;30%は偽陰性)については捨象する。

このPCR特異度97.7%を単純に日本に当てはめてみる。厚労省のデータによると、日本で新型コロナで10月1日現在までに実施したPCR検査(抗原検査含む)は210万5963人でした。そのうち、検査陽性者が8万3563人と検出され(陽性者率は3.968%)、差し引き202万2400人が陰性者であったことになる。

PCR検査機を特異度97.7%として見ると、202万2400人のうちの97.7%の197万5885人は正しく陰性と判定できたが、残る2.3%の4万6515人は間違えて陽性と判定された(偽陽性)ということを示しています。 これは、検査陽性者が8万3563人でしたが、その内の55.665%にも相当する4万6515人もの人たちが間違えられて「陽性」に組み込まれ入院あるいは隔離の措置が取られたということを示しています(特異度が96%の場合、202万2400人のうちの96%の194万1504人は正しく陰性と判定できたが、残る4%の8万896人もの人たちが間違えられて「陽性」になり、殆ど擬陽性となる)

つまり、検査陽性者のうち、半分以上の人達が間違われて「陽性」にされていたということになる。 ましては、特異度が96%以下となれば(充分ありうる仮定)、殆ど無償状陽性者となり笑えない話です。PCR検査とは病気の診断目的では無く、通常は見つけられない遺伝子の増幅が目的と考えれば当然のことですが 

動画で出てくるムーンショット計画は以下のサイト。あらましを見ると、ボリス首相の狼狽ぶりがよく解る。たとえ精度は落ちたとしても、PCR検査の限界を考慮すれば抗原検査にシフトする方が、手間といたずらに擬陽性者を隔離する愚を犯さないという点で薦められるのだが、PCR検査のDNA解析という’信頼性’マジックに全世界が幻惑されていると考えることが出来る。政治家の覚醒に望むべくもないのであれば、地球市民は自己防衛しか方策は無い。イギリスを始めEU諸国の大規模デモは、大衆は愚にして賢を示しているとは言えないだろうか。

●イギルスのOperationxMoonxShotの概略翻訳
https://www.bmj.com/content/370/bmj.m3558

オペレーションムーンショットは、英国政府が新たに提案したcovid-19テストスキームの名前です。計画は、2021年初頭に1日1000万人に毎日テスト(現在の1日10万からのテスト)の拡張。しかし、どのように政府がこれを行うことを提案するのか?

現在から2021年初頭にかけて、テストはどのように増加しますか?
ドキュメントには、提案されている3段階の展開が示されています。彼らは、英国が2020年9月から12月の間に1日20万から80万のテストを実施すると述べています。これは次のように分類される可能性があります。

症状のある人を対象に1日20万回の検査を行います。
発生を抑えるために地域で症状のない人に1日10万人、
NHSや介護施設で症状のない人に1日25万人、そして全国有病率調査を通じて1日10万人。
12月から、計画では1日あたりの容量を200万から400万に増やすことを提案しています。これには、有病率が上昇したときに地方または都市全体のすべての家の集団検査(1日43万回の検査)、毎週教師などの接触の多い職業の検査(1日10万回)、およびハイリスクの病院や介護施設への訪問者などのリスク設定。

その後、計画では、「人々が通常の生活に戻って維持できるようにする」ために、2021年初頭に1日1,000万回のテストが「完全に展開」されると述べています。この段階で、毎週の検査が全人口に段階的に提供され、人々が「デジタルパスポート」を使用してウイルスの検査で陰性であることを示すことにより、リスクの高いイベントに行くことができるようになります。

テスト能力はどのように増やすか?
文書は、製薬会社GSKなどのパートナーから「大規模な試験組織を構築する」ための「大規模な機能の購入」について説明しています。ただし、「ラボの容量を増やすためのパートナー」では、ドキュメントにはアストラゼネカ社のみが記載されています。ロジスティクスと倉庫保管では、例としてBoots、Sainsbury’s、DHL、Kuehne + Nagel、G4S、およびSercoがリストされています。実働以外では、大学、微生物学者協会、および英国免疫学会があります。

パートナーシップに加えて、文書には、まだ存在していないものも含め、多くの新しいテストとテクノロジーを使用する必要があると記載されています。

「首相による野心的規模とレベルでテストを提供することは、現在存在しないテスト技術を開発、検証、調達、および運用することを意味する可能性が高い」と計画は述べている。「スクリーニング/有効化の目的」のための低感度テストも使用でき、ポリメラーゼ連鎖反応(PCR)テストは、「陽性結果を確認するため、または最もリスクの高い個人に精度が必要な状況で」と述べている。

ドキュメントに記載されているテスト技術には、qrt-PCR、エンドポイントPCR、LAMP、LamPORE、ラテラルフロー抗原テスト、および全ゲノムシーケンスが含まれます。これらのテストのうちの2つ(ラテラルフロー抗原テストとLAMP)は、80%から100%と「感度が低い」と記載されています。

人々はどこでテストされますか?
文書は、一般的な慣行や薬局、職場や学校、地域に根ざした地元の試験場などの場所を提案しています。人々が入る前に、イベントで現場でテストを実施することもできます。

一般の人々を参加させる計画はありますか?
文書は、テストされる人々にインセンティブを与える方法について議論があったことを示しています。彼らは、「制裁に基づくモデルを介して」、またはイベントに参加できるなど、「個人にテストの機会/アクセスを提供する」ことによってテストを実施することを指摘しています。

デジタルパスポートとは何ですか?
特定のスペースへのアクセスのテストは、アプリから入手できる可能性が高い「免疫/ウイルスフリーパスポート」を参照して、ドキュメントに多く含まれています。計画によると、テストは「少なくとも限られた時間は、ウイルスに感染する可能性が低く、他の人に感染するリスクが低いという保証を人々に与える」ために使用できるとされています。

検査結果が陰性(または抗体陽性である)場合は、入院患者に面会できるかどうかだけでなく、その日に出勤したり、会場にアクセスしたり、飛行機に乗ったり、高齢者の親戚を訪問できる。文書はまた、サッカースタジアムなどの民間部門にアクセスを許可するための資金提供でテストの「大幅な拡大」を指摘しています。

文書は実施上の懸念を認めていますか?
はい、詳細ではありませんが。非PCR検査に関しては、「新しいタイプの検査は[PCRよりも]精度が低く、ある程度のリスクが生じる可能性が高い」と繰り返し指摘されています。テストが行​​動にどのように影響するかに関して、文書は、定期的なテストは「人々が日常生活にcovid-safeルーチンを組み込むことによってより安全な方法で行動するか、誤った程度の快適さを与えることによってより安全でないようにするかもしれない」と述べています。

しかし、文書には、「リスクを冒し、慎重に実験して評価し、何が機能し、何が機能しないかを見つける必要がある」とも書かれています。

1,000億ポンドはどのように使われますか?
ドキュメントで簡単に言及されています。彼らは、「経済を開放し」、人口が「正常に近いものに戻る」ことを可能にすることは、「提供するのに1,000億ポンド以上」かかると述べています。具体的にブレークダウンはされていません。

政府はMoonshotにどのような理由を与えていますか?
文書によると、マステストプログラムの目的は、「あらゆるテストアプローチとテクノロジーを活用して、感染度を下げ、経済を開放し、通常の生活に戻すことを可能にする」ことです。ムーンショットは首相によって「国が余裕何も出来なくなる前に、ワクチンの前に二度目の国家封鎖を回避することへの唯一の希望だ」と説明されたと言います。

 

Leave a Comment