PCR検査は万能無二のツールとなり、人々は世界を巻き込んだコロナ渦という社会病が席巻しています。

他方、アメリカでも日本でもイタリアでもCovid19というウイルスは存在しないという学者の意見も出てきています。人々の理解を超えるマイクロ医学領域のため、関心は高いが知識が薄く、世情に流されているのが実情かと思います。

武漢発の患者粘膜から取り出した様々なウイルスを100万倍に増殖したものをPCRという遺伝子解析手法で読み取り、SARS・MARSと似た遺伝子情報の塩基配列が認められるものをWHOがCovid19新型コロナウイルスと認定したものの、インフルエンザや天然痘ウイルのようにウイルス単体を同定したものではないというのがその根拠です。

その一方、生ワクチンに代わってDNAワクチンの開発が世界を巻き込んで進んでいます。生ワクチンではないので、直ちに有効とはならず(場合によっては多少のリスク)、第2次3次の開発競争が予想されます。中国が、アメリカが、日本が本物の開発に成功すれば、世界46億人がマーケットであり、覇権を狙うには魅力的なのかも知れません。

PCR検査で陽性となった者が増える度に一喜一憂し、自粛継続、GOTOキャンペーンの中止だの、またまた騒ぎ始める。外出禁止令が出る愚は無かろうが、アクリル板、マスク着用の騒動はまだまだ続くようです。

給付金を出せだの、娯楽施設・観光業への締め付けは何時まで続くのだろうか。7月12日は立憲民主党の枝野幸男代表が「少なくとも東京を中心に緊急事態宣言を出すべき客観的な状況だ」と感情的な発言もあったようだ。政府の専門家も為政者も数字に振り回され、肝心な検査の意味を国民に伝えきれないうちに数字だけが先行し、PCR検査数が増えていることによる感染増という側面を理解していないようだ。

すっかりコロナではマスコミの連日報道も重なり、国民は洗脳されてしまった観が否めません。

落ち着いて、いくつかの市井の専門家の意見も見ておくと良いでしょう。

また、新型コロナウイルス:国立感染症研究所が開発した細胞で分離に成功とされる報に対して、http://www.niid.go.jp/niid/ja/basic-science/virology/9369-2020-virology-s1.html

真偽のほどは別に、遺伝子解析のデータが削除されているとい経緯もあるようです。
http://www.ncbi.nlm.nih.gov/nuccore/LC521925を参照するとRecord removed. This record was removed at the submitter’s request.となっています。
(ウイルスの分離に成功したと大々的にマスコミ発表し、遺伝子配列をウェブで公開した後、この配列情報をマスコミにも言わずに削除しているようです。感染研は日本人の患者の気道から採取した体液からウイルスを分離したと発表しているが、この患者が新型コロナだけでなくマイコプラズマにも感染していたことがわかったので、いったん公開した遺伝子情報を削除したのだという説があります。)

何らかのウイルスを検出していることは間違いないだろうが、遺伝子配列の一部の一致を以て、これが、covid-19と断定するのは素人目にも無理があるのではないでしょうか。

また、PCR検査検査の感度、特異性の意味を解せず、安心のために全員にPCR検査をしろという意見もあるが、全く非科学的な論であることはいうまでもありません。PCR検査は、病気に感染していると思われる母集団に対し、想定する事前確率(感染患者の有病割合)、検査キットの感度(検体の採取の仕方や過程等関わらず陽性を検出できる能力)、特異度(陰性を陽性とご検出しない正確性)をもとに行われるため、検査結果は3つの要因の決め方で評価をするもので、診断目的で使うと、残念ながら現在のような混乱に至ります。

発熱,咳が出たので新型コロナウイルスが心配という患者全員に検査を行うと何が起こるのか。良い例があるのでhttp://spell.umin.jp/thespellblog/?p=235から図を下記に借用する。ここでは、特異度99%というひいき目の数字を基にしています(事前確率5%で600万人、その70%マイナスの180万人が偽陰性、11400万人の1%114万人が擬陽性で不要な隔離ということになる)。

つまり、検査は万能では無いにもかかわらず、検査が陰性だと安心するだろうから,隔離できないこの180万人は普通に日本国中の街中を歩くことにもなる.知らずしらずのうちに,感染をあちこちでばら撒いているという状態になりかねない。実態とはかけ離れたおかしなことになりませんか。尤も全世界がコロナ渦中にあって戦々恐々とし、これは疫病禍にあるというよりは、情報禍による集団催眠禍にあると言っても良いのではないかと思います。

特異度99%にしても、感度70%にしても、感染者の推定事前確率すら解らず、しかもエクソゾーム説もあるに至っては、検査の意味と限界を認識してかかる必要があると思うがどう思いますか。

幸いに政府も.全数検査など行う愚はしないはずだが、変な空気に流されないよう、ひとり一人の自覚をあらたに、基本的なインフルエンザ対策を実行していくことが肝要です。検査人数が増えれば、’感染者’が激増するのは当然のことで、そのことで一喜一憂を繰り返すのは愚の骨頂、自治体ごとに’自粛’を求めるのも非科学的ととらえる段階に来ていると言うのが正解です。また、検査も下表のように、色々あり、それぞれの特徴を理解し、ておく必要もあるでしょう。正気を取り戻しましょう。

健常人全員にPCR検査をすることの意味が無いこと(事前感染確率0.1%、感度90% 特異性80%)の極論は以下になるが、前提が変われば結果判断も変わります。検査の意味の基本認識には役立つかと。

 

Leave a Comment