このコロナ騒動に対する政府の姿勢も徐々に変わりつつあるように思う。表向きはまだ姿勢を変えていないが、プロ野球や相撲、屋外イベントに放任姿勢が表れてきていて良いことだ。ただ、PCR陽性を意図的に感染と言い換え、情報を垂れ流すのはマスコミも含めて止めるべきだろう。そんなことをしていても無辜の民をだます以外、何のメリットもない。

自治体レベルでは、公的施設の入館規制やマスクを強要するのも止める段階に来ているだろう。多くの市民は、何かおかしいと気づいているし、余りおかしな慣習を延々と強制すべきではない。水は命の源、公民館のWater Serverくらいはもう稼働したらどうだろうか。反面、さすがにここへ来て、防災無線でのアナウンスがなくなって平常に戻りつつあるのは良い傾向かも知れない。

ウイルスの残存期間●マスクを付けっぱなしで道を歩いている人、仮にコロナウイルスが存在するとしたら危険じゃないか。歩行中などの普段は外しておいた方が無難でしょう。左のデータを見れば、電車などのマスクは最も危険なのかも知れない。

●PCR検査の問題については、様々な情報源からこのブログでは紹介してきた。その結果、以下のことが言える。

  1. ウイルス感染しているかどうかは、本来、抗原があるかどうかを抗体を用いて行うものだが、
  2. ウイルスが単離されていないか、抗原がハッキリしない場合に遺伝子工学に基づくゲノム分析で解決しようという考え方が当然のごとく使われている。
  3. そのためにPCR分析という手法が広く使われているが、PCR検査はあくまで、遺伝子の一部分を増幅させるための技術であることを見逃してはならない。遺伝子判定技術を、PCRの専門家は99%の特異度(1%の擬陽性)を持つ故に診断として使えることを強調するが、果たしてそう断言できるものだろうか。
  4. 何のために遺伝子の一部を増幅させるかというと定量的に見つけやすくすることであって、タンパク質を同定する抗原検査とは違い、定性的に断定できるだけの科学的根拠を欠いているのも事実だろう。
  5. その理由として大きな問題は、増幅サイクルを上げさえすれば、少ないウイルス量でも(典型的には無症状患者で危険性は無いものまでも)、陽性反応を示す危険性がある。
  6. このため、増幅サイクル数を低く抑える、例えば40から20サイクル程度にすべき、ということを唱道する議論も成り立つ。
  7. こういったPCRで陽性判断=感染判断という短絡的思考回路で、医師等の介在なしに機械的に感染者として入院させ、マスク、3密回避、ソーシャルディスタンスといったマイナス思考だけを植え付けるのでは能が無い。厚労省はじめ、政府はこんなことには承知の上で、PCRを国民コントロールの便宜的活用ツールとして利用している側面も厚労省発言に見られるが、その付けは必ず市場の混乱と逆襲となって跳ね返る。
  8. また、本質的なことの一つとして、ウイルスの変異と言うことも指摘されており(注1)、アミノ酸を変えないような遺伝子変異(アミノ酸の同義的置換)の場合でも、遺伝子構造が違うためPCRで検出されないリスクが生じる。こうなると、特異性99%の前提が大きく壊れ、何を見ているのか全く分からなくなる。
  9. このほか、これに検査精度のもう一つの指標である感度が問題となり(通常感度は70%といわれるが)、これも検査診断の道具としてのPCR検査を揺るがすこととなる。

特異度

特異度が高い、とは、「陰性のものを正しく陰性と判定する可能性が高い」、あるいは「陰性のものを間違って陽性と判定する可能性が低い」という意味である。

感度 感度とは、臨床検査の性格を決める指標の1つで、ある検査について「陽性と判定されるべきものを正しく陽性と判定する確率」として定義される値である。

(注1

遺伝子変異の実態 https://royalsocietypublishing.org/doi/10.1098/rsos.200636Published:https://doi.org/10.1098/rsos.200636

Presence of mismatches between diagnostic PCR assays and coronavirus SARS-CoV-2 genome

重症急性呼吸器症候群コロナウイルス2(SARS-CoV-2;最初は2019-nCoVと名付けられた)は、最近のCOVID-19パンデミックの原因であり、ポリメラーゼ連鎖反応(PCR)は、患者のサンプルから診断するための現在の標準的な方法です。

この研究では、公開されているウイルス配列とのミスマッチの評価を通じて、公開されているPCR診断(世界保健機関(WHO)が推奨するものを含み)の再評価を行いました。世界中の17000以上のウイルス配列を使用して、ウイルスゲノムのプライマー/プローブターゲット領域内の配列の多様性を徹底的に評価しました。分析によって、27の分析物のうち7つの分析物のプライマー/プローブ結合領域に変異/ミスマッチの存在が示されました

Severe acute respiratory syndrome coronavirus 2 (SARS-CoV-2; initially named as 2019-nCoV) is responsible for the recent COVID-19 pandemic and polymerase chain reaction (PCR) is the current standard method for its diagnosis from patient samples. This study conducted a reassessment of published diagnostic PCR assays, including those recommended by the World Health Organization (WHO), through the evaluation of mismatches with publicly available viral sequences. An exhaustive evaluation of the sequence variability within the primer/probe target regions of the viral genome was performed using more than 17 000 viral sequences from around the world. The analysis showed the presence of mutations/mismatches in primer/probe binding regions of 7 assays out of 27 assays studied. 

 

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