新型コロナウイルスについては、生物学的に分離同定されたもの、ということを是とした場合でも、問題があることについてです。

専門が微生物遺伝学の分子遺伝学と呼ばれる分野の論文を見つけた。ちなみに、希望者全員の PCR 検査をしろ、と言っているソースは確実に然るべきソースではなく、コロナウイルスの検出に用いる RT-qPCR はキットさえあれば簡単にできる、という技術ではない。と懐疑的な見解を述べている。
サーズの病原体は「SARS-CoV」、新型コロナウイルスの病原体は「SARS-CoV-2」で別名Covid-19となっています。この命名となった根拠は、COVID-19のゲノムが全長29901 塩基、SARSは全長29751 塩基で、この全長にわたる類似度、すなわち相同配列の割合を見ると、COVID-19のゲノムはSARSと82.3%相同(MERS からのものよりも)であることが根底にある。
このことから、この約3万塩基の僅か100塩基部分をプライマーを用いて検出する現在の手法には、2つの大きな仮定の上という問題がある。
  1. 一つは、仮定として中国がWHOを通してCovid-19と認定を受けた新型コロナウイルスの遺伝子配列が生物学的に分離同定されfakeではないという前提、
  2. 2つめは1がtrueと仮定した場合、100塩基部分の相同性をもって、全体が新型コロナウイルスと断定する現PCRテスト法を科学的に正しいと言えるのか。

ということことで、明らかに一部の相同性を見ている点で無理がある。

論文では、「風邪に特効薬がないのと同様に COVID-19 に対する特効薬が開発されるとは考えにくく、対症療法による症状の緩和を行いつつ、抗生物質によって細菌による二次感染症を防ぎながら、獲得免疫によるウイルスの駆逐を待つ、というものが標準治療になると考えられる。これ以外の治療はモルモットと言わざるを得ない。」としている。

遺伝子ワクチンの援用については、国は慎重であるべきで、作られたムードに流されるようであってはならない。遺伝子ワクチンが99%の有効性があるといっても、それは、仮定での遺伝子情報に対してのものである以上、生物学的な意味でワクチンとは言えず、「科学」を過信すべきではない。現に、障害情報が種々上がってきている。

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