高崎山「ベンツ」は偉い

失踪ボスザルの死を認定 大分、高崎山「ベンツ」

ボスに復帰した「ベンツ」を一目見ようと高崎山自然動物園を訪れた来園者=2013年10月、大分市

動物は死期を悟ると自ら深山に入り絶対にわからないところに姿をくらますと言われる。捜しても見つけられないのもむべなるかな。人間はなかなかこうはいかない。

 野生ザルの餌付けで知られる大分市の高崎山自然動物園は17日、昨年12月17日から失踪している最高齢の人気ボスザル「ベンツ」が姿を見せないまま一カ月経過したことから、園の慣例に従い死んだと認定した。ベンツが所属するC群のボスは、ナンバー2の「ゾロメ」が継ぐ。

 園によると、ベンツは推定35歳で、人間に当てはめると100歳を超える高齢。失踪前には、ボスザルの象徴として立てていた尻尾も下がり、うつむく時間が長くなるなど体力が落ち、安否が心配されていた。園は隊を組み捜索に当たったが、発見できなかった。田中雄三隊長は「区切りを付けなければならないが残念で悔しい。どこかで生きていて、ひょっこり出てきてくれたらうれしい」と話した。ベンツは昨年9月にも失踪したが、約2週間後に保護され、奇跡的にボスに復帰。くまモンが祝福に訪れ、ベンツ像が製作されるなど人気を集め、「伝説のサル」目当てで来園者数も大幅に増えた。

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